JR「石橋駅」から
徒歩8分
慢性閉塞性肺疾患とは
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入することで生じる肺疾患です。気道(空気の通り道)が炎症を起こし、酸素を取り込む肺胞の壁が壊れることで、空気の出し入れがしにくくなり、息切れの原因となります。40歳以上の有病率は10%程度と報告されています。
症状
長期喫煙歴がある方で、慢性の咳・痰・労作時呼吸困難などを認めます。
初期では自覚症状に乏しい事もあり、長期喫煙歴がある場合は本症を疑うことが大切です。
検査
呼吸機能検査
大きく息を吸った状態から一気に吐き出し、吐き出した量全体に対する最初の一秒間で吐き出した量の割合(1秒率)を検査します。1秒率が70%未満の場合、閉塞性障害がありと診断されます。
画像検査により他の閉塞性障害をきたす疾患が除外することも重要です。
治療
- まずは禁煙が第一です。
- 長時間作用性気管支拡張薬の吸入を行い、気管支を広げ、肺の炎症をとることが大切です。
それにより呼吸困難感の改善や、呼吸機能の低下を遅らせることができます。 - 喘息とCOPDが合併している事もしばしばあり、その時には吸入ステロイド薬も併用します。
- 喀痰症状がある場合は、内服で喀痰調整薬を使用します。
- 感染により増悪する事があり、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどの予防接種を受け、感染予防を心がける事が推奨されています。