- 4月 29, 2026
🦠栃木県内で麻疹(はしか)が急増中。特徴的な症状と抗体検査・ワクチン接種の必要性について🦠

現在、栃木県内において麻疹(はしか)の感染報告が相次いでおりご心配の方も多いと思います。2026年1月から4月8日までで、栃木県内で麻疹の感染報告が16件確認されております。今日は、麻疹の症状や特徴、感染予防のためのお話をしたいと思います。当院では、麻疹に抗体があるかの採血検査を行なっており、必要な方にはワクチン接種も行っておりますので、ご心配な方はお気軽にご相談ください。
【麻疹(はしか)ってどんな病気?】
・麻しんウイルスにより引き起こされる病気で、「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」により人から人へ感染し、インフルエンザウイルスよりも感染力が高いウイルスです。空気感染をするため、手洗いやうがい、マスクだけでは完全に感染を防ぐことが難しい感染症です。
【麻疹の症状や経過は?】
❶潜伏期間
・感染してから10〜12日程度してから発症します。発症(症状が出ること)する1日前から周囲の人に感染する力があります。
❷カタル期=発症日0日
・38度の発熱や咳、風邪症状、充血、めやになどの症状。→3日程度で一度熱が下がります。
✋この初期の段階の診察ではほぼ風邪と同じ症状であり、症状から麻疹を診断することは難しいです。そのため麻疹にかかっていた方との接触があった場合などは事前にお知らせください。
❸発疹期=発症後4〜8日程度
・再び高熱(38〜39度以上)が出現し、この時は同時に発疹が出現します。一般的には耳の後ろや首あたりから出現し、24時間以内に顔や胸、腕に広がります。
✋『コプリック斑(口の中の頬の内側の粘膜に出現する白い斑点)』という麻疹に特徴的な症状が出現します。
→3〜5日症状が続き徐々に改善していきます。
→肺炎や中耳炎、腸炎、脳炎などの合併症がなければ10日前後で回復します。
【麻疹を疑う特徴的な症状経過】 この症状に要注意です!!
(1)特徴的な熱の経過(3日程高熱が出て、少し熱が下がった後に再度高熱が出る)
(2)2回目の発熱に一致した発疹の出現
(3)頬粘膜のコプリック斑
上記の症状が出たら麻疹感染を強く疑います。
【麻疹感染を予防するにはどうすれば良い??】
麻疹には特効薬がありません。感染したら解熱剤やそれぞれの症状に合わせた対症療法をし、自分の体力で回復していくしかありません。麻疹のワクチンを2回接種していると、免疫獲得率は99%以上と言われており、””感染予防の最大の方法はワクチン接種””になります。
もし以前に「麻疹のワクチンを接種していない」「麻疹のワクチンを接種したかどうか覚えていない」という方は、””麻疹抗体の検査⇨免疫がついていなければワクチン接種”” をお勧めします。(現在は麻疹単独のワクチンはなく、麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)を接種します)
ワクチンを打ったか不明な方は下記をご参照ください。
■1972年9月30日以前生まれの方■
ワクチンを接種していない可能性が高く、抗体検査で免疫の有無を確認しましょう
■1972年10月1日〜1990年4月1日生まれの方■
ワクチン定期接種としては1回しか接種していない世代であり、抗体検査で免疫の有無を確認し不十分ならワクチン接種をしましょう
■1990年4月2日〜2000年4月1日生まれの方■
ワクチン定期接種が1回のみの方と2回接種している方がおり、2回接種していない場合には抗体検査で免疫の有無を確認し不十分ならワクチン接種をしましょう
■2000年4月2日以降生まれの方■
定期接種で2回接種を受けている世代ですが、まだ接種していない場合には早めに接種しましょう。
当院では、
●麻疹に抗体があるかの採血検査
●必要な方にはワクチン接種
を行っておりますので、ご心配な方はお気軽にご相談ください。
💫一刻も早く麻疹にかかる患者様が0になりますように💫