- 3月 8, 2026
🌲重症花粉症の新しい治療「ゾレア皮下注射」:内服薬が効かない方へ💉

「花粉症症状が内服や点眼薬、点鼻薬をするも改善せず辛い」と受診する患者様が増えてます。以前花粉症の治療薬で、『内服薬』『点鼻薬』『点眼薬』『舌下免疫療法』の治療があることをお話ししましたが、今日は内服・点鼻薬でも症状コントロールが難しい重症花粉症の方に対しての『💉注射による治療(ゾレア皮下注)💉』についてお話ししたいと思います。
2020年より、重症のスギ花粉症の方に対して、スギ花粉が飛散する2〜5月の間にゾレア(抗IgE抗体オマリズマブ)を皮下注射する治療方法が保険適応になりました。
【ゾレアとは??】
ゾレアは、アレルギー反応の原因となるIgE抗体と結合し、IgEが肥満細胞と結びつくのを防ぎます。その結果、スギ花粉が体内に入ってもヒスタミンなどの化学物質が放出されず、鼻水やくしゃみなどのアレルギー反応を抑えることができます。
【ゾレア皮下注射治療の適応になる方】
❶12歳以上
❷採血で、血清中総IgE濃度が30〜1500IU/MLの範囲内
❸採血で、スギ花粉抗原への特異的IgE抗体価がクラス3以上。
❹体重が20〜150kgの範囲内
❺重症以上の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)で、前回のスギ花粉シーズンで重い症状があった
❻抗アレルギー薬とステロイド点鼻薬を1週間使用したが症状の改善が乏しい(前年の花粉症時期に抗アレルギー内服薬とステロイド点鼻薬の両方を使用していたことが必要)
※上記のように採血でIgEやスギ花粉抗原への抗体価の検査や1週間以上の内服・ステロイド点鼻の治療した上での効果がないことを確認することが必要であり、受診初回日に治療開始をすることはできません。
【料金】
ゾレアは、患者様の「総IgE濃度」と「体重」により投与量と投与間隔(2週間毎か4週間毎)が決まるため、患者様ごとに金額が変わります。おおまかな薬剤費のみの自己負担額(1か月)は下記の通りです。
・1割負担の場合:1481円〜23318円
・2割負担の場合:2692〜46635円
・3割負担の場合:4444円〜69953円
【ゾレアによる副作用】
注射部位の腫れや痛み、頭痛、めまい、疲労感などが報告されています。
またアナフィラキシーショックを起こすこともあり、投与は院内で行い、投与後は15〜30分の院内での経過観察を行います。
当院でもゾレア治療を行なっており、花粉症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
💫少しでも花粉症で悩む患者様がいなくなりますように💫