• 7月 6, 2025

⚡️雷で悪化する喘息(雷雨喘息)について⚡️

夏になり蒸し暑い日が続くようになりました。6〜8月は雷が多い月として知られています。実は、雷雨の日には喘息の発作が起こりやすいと言われています。

2016年11月、オーストラリアのメルボルンでは、強い雷雨の後に喘息発作で8500人以上が病院を受診した出来事がありました。

【なぜ雷雨で喘息が悪化するのか?】

①花粉やカビの微粒子化

雷が発生すると、強い風や湿気によって空気中の花粉やカビの胞子が膨張し、破裂して非常に小さな粒子になります。これを吸い込み気管支が刺激を受け喘息が悪化すると言われています。

②オゾン濃度の上昇

雷による電気エネルギーは大気中の酸素をオゾンに変える働きがあり、オゾンは気道に刺激を与えるため、喘息が悪化すると言われています。

③気圧や湿度の変化

雷雨の前後で気圧が急に下がったり、湿度が急に上昇することで、気管支の収縮が起こり、喘息が悪化すると言われています。

【雷の日の対処法】

・定期吸入薬をきちんと行い、出かける時は発作時のお薬を持ち歩く。

・雷の日で、喘息の調子が悪い日は外出を控える。

・咳や息苦しさを感じたら早めに医療機関を受診する。

天気をコントロールはできないので、雷の日には上記のような対応が大切です。

いつもより咳が多いかな?息苦しいかな?と感じた場合には、我慢せずに早めにご相談ください。

💫少しでも咳で困る患者様がいなくなりますように💫

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