• 11月 4, 2025

💊インフルエンザの感染を防ぐ”予防投与”という選択💊

11月に入りインフルエンザ感染症が爆発的に増加しております。ちらほら学級閉鎖をしている学校も出てきています。

通常インフルエンザ感染症に対しては、予防としてインフルエンザ予防接種を行い、治療としては抗ウイルス薬の服用を行います。しかし、インフルエンザの症状が重症化しやすい人には、抗インフルエンザ薬を予防投与として服用することがあります。今回は、インフルエンザの予防投与に関して説明したいと思います。

※予防投与は保険適用にはならないので、自由診療(自費での診療)になります。

【予防投与とは?】

濃厚接触をし感染の可能性が高い状況の方が、抗インフルエンザ薬を内服し、発症を防ぐ方法です。

【予防投与のタイミング】

インフルエンザ感染している方と同居している方や濃厚接触者の方が、接触から48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用開始します。

【予防投与の対象になる方】

❶65歳以上の高齢者

❷慢性呼吸器疾患や慢性心臓疾患のある方

❸糖尿病などの代謝性疾患がある方

❹腎機能障害のある方

❺上記以外にも、「受験生」「どうしても休めない仕事ある」「病院や介護施設で働いている」などの方も予防投与を検討することがあります。

❶〜❹の方は、薬を内服し大きな副作用がでても厚生労働省が定める「医薬品副作用被害救済制度」の対象となります。

❺の方は、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。

【使用する薬剤】

ーーノイラミニダーゼ阻害薬ーー

①タミフル(オセルタミビル):内服、1日1回1錠7〜10日間

②イナビル:吸入、10歳未満は1キットを1回吸入・10歳以上は2キットを1回吸入か1キットを2日間吸入

③リレンザ:吸入、1日1回10日間吸入(リレンザのみ濃厚接触後36時間以内に服用します)

ーーキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬ーー

④ゾフルーザ:内服、1回内服

当院での予防投与は

(薬剤)タミフル、オセルタミビルのみ

(年齢)成人か37.5kg以上の小児の方

(価格)診察料・お薬代全て込みで7000円(税込)となります。

ご希望の方はスタッフまでお問い合わせください。

💫少しでも咳・インフルエンザで困る患者様がいなくなりますように💫

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