• 12月 3, 2025

🐈気管支喘息が良くならない・・・ペットアレルギー(主に猫アレルギー)を見逃していませんか?🐈

気管支喘息に対して吸入薬・内服薬で治療をしているのに咳が改善しないため当院を受診され、猫アレルギーがあるのに猫を飼っているのが原因だった・・・という方がいらっしゃいました。

喘息だとペットが飼えないわけではありませんが、注意すべき点があるのでお話しようと思います。

【動物アレルギーとは?】

動物の毛やフケ、唾液、糞尿などがアレルゲンとなりアレルギー反応が起こることをいいます。アレルゲンとなる動物は、「猫」「犬」「うさぎ」「ハムスター」など様々です。

直接触れていなくても空気中に浮遊したアレルゲンにより症状が出ることもあります。

【動物アレルギーの症状は?】

・目の症状:目の痒み、充血

・鼻炎症状:くしゃみや鼻水、鼻詰まり

・皮膚炎:湿疹や痒み

・呼吸器:喉の痒み、気管支喘息の悪化

【アレルギーの検査】

動物アレルギーの有無は、採血検査でIgE抗体を調べます。

【もし猫アレルギーが陽性で、喘息のコントロールが良くなかったら??】

可能であれば猫との生活を控えた方が良いのですが・・・もうすでに飼っている場合には猫を手放すのは難しいと思います。その場合には、”アレルゲンを減らす環境づくり”が大切です。

①猫を寝室に入れない

②抜け毛を減らすために定期的にブラッシングをする(可能であればブラッシングは猫アレルギーがない家族にやってもらうのが良いです)

③カーペーットや布製のソファはアレルゲンが付着しやすいので避ける

④こまめな換気、空気清浄機を使用してアレルゲンを除去する

【喘息の治療】

吸入薬・内服薬の治療を行なっていても喘息のコントロールがつかない場合には、 ”生物学的製剤” という抗体製剤の注射を行います。

当院でも喘息に対する生物学的製剤の治療を行なっておりますので気になる方は診察時にご相談ください。

💫少しでも咳で困る患者様がいなくなりますように💫

かくた呼吸器内科・乳腺クリニック 0285-53-5665 ホームページ