- 10月 16, 2024
- 10月 18, 2024
💉経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)💉
2024/10月からインフルエンザワクチンの接種が始まりました。
今までは注射で予防接種をしていましたが、「注射ではなく点鼻で接種できるものがあるの?」と気になっているかたも多いのではないでしょうか?
当院でも、
💉経鼻弱毒生インフルエンザワクチン💉を接種できますので、対象となる人・接種できない人・メリット・デメリットなどをお話したいと思います。
💉経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト)💉
【経緯】2003年にアメリカではすでに認可されており、2011年にヨーロッパで認可、効果や安全性についての実績は示されており、2024年度から日本国内でも認可されました。ただし日本で認可されたのは2歳以上〜19歳未満の方のみです。
【対象】2歳以上〜19歳未満の人。
【用法】0.1mlを各鼻腔内に1噴霧ずつ
【メリット】
①痛くない(鼻腔内にスプレーを吹きかけるだけ)
②接種が1回で済む(注射のインフルエンザワクチンは、生後6か月〜13未満は合計2回接種が推奨ですが、点鼻フルミストは1回のみの投与で完了です)
③予防効果の期間が長い(従来の注射の不活化ワクチンより長いと言われています)
【デメリット】
①風邪様症状が30%〜40%で出ることがある(接種後3〜7日までに鼻閉・鼻汁・咽頭痛・咳などの症状)
②免疫不全の方が家族にいる場合には避けた方がよい(弱毒生ワクチンであり接種後1〜2週間は飛沫などで他者に感染させる可能性も完全には否定できないため)
【接種できない人】
●発熱や急性疾患に罹っている人。
●5歳未満で喘息の治療を行なっている人や1年以内に喘息発作があった人
●免疫低下している方が家族にいる人
●卵やゼラチンのアレルギーでアナフィラキシーを起こしたことがある人
●アスピリンを服用している人
●妊婦さん
上記内容を読んだ上で、経鼻インフルエンザワクチンを希望される方はクリニックにお気軽にお問い合わせください(電話0285-53-5665)
**追記2024/10/18**
「他のワクチンとの接種間隔はどれくらいあければよいの?」という質問があったため追記させて頂きます。日本ワクチン産業協会が出版している📕予防接種に関するQ &A集📕に、『新型コロナワクチンを含めた他のワクチンとの接種間隔に制限はありません』と記載されており、特に注射の生ワクチンの様に4週間間隔を空けないといけないという制限はありません。